テロ
2013年04月23日
今回の事件で何度も繰り返される映像を見て何を感じられたか?
煙だ、爆発に対する煙の多さが異常な程に多い。
これは近代では花火などにしか使われることしかない、燃焼速度の遅
い火薬が使用されたためだ。
一般的に黒色火薬と云う。
古来中国で発明された、 木炭と硫黄、酸化剤の硝酸カリウム(硝石
)を、混合させて作られる。
湿度に弱く湿ってしまうと爆発しない。
通常は爆発力の高く煙の出づらい火薬が使用される。
煙が多いということは、即ち不完全燃焼が起きているという事であり
、効率の良い爆発(つまり高速の燃焼)
は、当然煙は少なくなるわけだ。
当然、無煙火薬のようなものを制作するのは黒色火薬を作るよりも難
しい。
その為に威力は弱いものだが、それを多少なりとも補う方法が使われ
ている。
ひとつは圧力鍋に火薬を仕込む方法、これにより圧力が高まり、爆発
力が上がる。
今回使用されたものは、薄い金属をプレスして作られた様な安価な圧
力鍋だったので、それ程圧力が高まったとは思えないが、いいものを
使用していたら更に爆発力は上がっただろう。
それ以外にも、ボルトや金属片などを同梱することで、殺傷能力を高
めていたと云う事だが、内容に関しては未確認だ。
犯人の背負っていたリュックを見ると、然程大きくも重そうにも見え
なかったが、それ程大きな鍋ではなさそうだ。