ピックギター

2014年01月02日

28弾は Nardan No,100 です。


コレは興味を持ったショップ(京町家のギターショップ ライトニン)さんで、購入したものです。

1960年代のモノですがショップのメンテナンスが良いせいか、かなり綺麗で部品の欠品も無く、良い状態を保っている個体だと思います。 

DSC_1987

とにかく音がデカイ、そしてチューニングが合います。

現在でもちゃんと使えるギターです。

しかし、サイズもデカイので自分には弾きづらい大きさなのが問題ではありますが・・・

音がデカくて中高音もパッと前に出る上に、このサイズなので低音もありますから、聴く側にとってはかなり聴きやすい判り易いストレートな音を持っていて、聴く側の評価が高いギターです。

アコギを何種類か交換しても、聴く側には何で替えたのか判らない様な、自己満足的なプレイヤーの押し付けがありますが、コイツはちょっと違うと思います。

実際には深みのある倍音成分やコードアタックの瞬間の響き等のインパクト等は、気にしないでメロディを追っていける様な印象が在って、初期のピックギターの役割である、ビッグバンド内でリズムをキープしたり、他の楽器に打ち消されないと云う役割はしっかり果たせるモノになっていると思います。

しかし、安く、程度の悪いナルダンが中古市場に出回り、安いが故に何にも判らない人が購入するケースも多い為に、このギターの正当な評価がされて来なかったのだと思います。

かと云って、このブログを利用して高く売りつけてやれと思われるのは、最悪ですから、困ったものですが・・・


こいつにピックアップをぶら下げて、ジャズ系のプレイをするのは、きっと楽しいのでは無いかと思いますね。

自分はジャズはルイアームストロングしか聴かないので、ギターについてはイメージしかないですが、なんだかブルースの匂いはしないですよね。

日本産の楽器は良いものも沢山あるのですが、ブルース系の音楽には何故か向いていない様に思えます。

多少フレット音痴でもこの音なら!!と思うギターがアメリカのオンボロ楽器の中には在りますが、日本では音程がしっかりしていても、音楽としてと云う観点から見ると、何かが足りないと感じさせる部分がありますね。

元々このギタ-も Super400も、マーチンのシャリーンとかギブソンのガリーンと云う音を目指したモノでは無いですし、フラットワウンドとかを使うプレイヤーに向けているギターなので、判断の仕方は違うのではないかと思います。

合板と云えども、このギターの場合は、ペラペラのベニアを使ったフォークギターとか云うものと違って、トップがペンペン三味線の様に鳴ったり、弦鳴りだけで箱が鳴らない様なものとは違います。

まあ、これくらいの違いが判る耳になってから、古いモノには触れて頂きたいですね。

そうでないと、単なる大きなゴミになってしまい、残せるものも残せなくなります。 使い捨て社会で、新製品で回転させることが経済を活性化する事も在りますが、クルマの様に税金を取られる訳ではないので大事にさえして貰えればイイんですがねえ。

オークションやネットで人気が有るとなれば、調子に乗って自慢したり、価格を釣り上げたり、悪評を聴けば一緒になって馬鹿にしてみたり・・・

そんな目的の為に楽器は作られてきたのでは在りません。

文句を言う前に弦を替えてチューニングをしましょう。

そして、自分のレパートリーを1曲増やしてみたり、CDに合わせてメロディーを弾いてみましょう。

他の楽器が鳴っている中で聴く、自分のギターの音はどうですか?

聴き取り易いですか、高音の倍音成分はアンサンブルの中でちゃんと聴こえてきますか?

 

そうして、あなたの楽器を活かす為に中古のスタジオモニターと今は全く人気の無いオーディオアンプを繋いで、それなりの音楽が鳴る様に出来れば、あなたの楽器がどんなものでどうすべきか、そして、自分は楽器に何を求めているのかが少しずつ判って来る様に思います。

併せて弾けば、チューニングも大事ですし、フレット音痴も気になります。

楽器の音質、リズム、操作性、大事な事が見えて来る筈ですよね。

その中で必要な楽器や求めるあこがれの楽器が見えてくるとイイんじゃないかと思っています。


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livebackdoor911 at 17:38コメント(273)

2013年12月25日

23弾は MONTANO NO130 です。


1950年代制作と思われるギターです。

この年代の日本製のアーチトップギターはフレット音痴で高音域と低音域がずれているモノが多いのですが、このギターはそこそこ合っていて、結構使えます。

とても軽く、音量もかなり有ります。
DSC_1737

第1印象では軽いせいもあって安っぽい感じがしていたのですが、使ってみると、まともでびっくりしました。

通常9フレットに在るポジションマークが10フレットに在る理由は判りませんが・・・

だいたいこうした楽器はコードで弾くと音程がバラバラなケースが多く、メロディしか弾けそうもないものが多いのですが、なぜかちゃんとしています。

音量も大きく、高音もしっかり抜けます。

古いものですし個体による差はかなり大きいと思いますが、製造時はレベルの高いものであったと思えます。

コレを作った人に現在の音を聴いてもらいたいですね。

このギターは、結構な時代物の割にはバランスが良く安定しているのですが、強いて云えば音に関する個性が少し足りないかもしれません、強いて云えばですけどね。

しかし、日本の昔の楽器で然程有名ではなくても、ちゃんと考えられて作られた楽器が探せば在るものですね。





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livebackdoor911 at 07:04コメント(7)

2013年11月29日

第7弾は 1946 Gibson L-48  です。

サイズが16インチで扱い易いギターです。


DSC_0917

ガリーんと云うギブソンのアコギらしい音も持っていますが、フロント寄りを軽く弾くと甘く広がりのある音をもっています。

しかし、フルアコのような膨らみでは無く、やや軽く乾いた印象の音です。

これくらい古くなってくると、立ち上がりと反応が非常に早くニュアンスを出し易い楽器になって来ています。

まあ、この時代の楽器はフレットが低くあまり細い弦を使おうとすると押さえきれない部分がありますが、交換する事を考えるとまだしばらくこのまま使ったほうが良いかなと思ってしまいます。



1946 Gibson L-48 


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2013年11月24日

介する第1弾はOrpheum Imperator Style Aです。


これは古いピックギターで、1930年代の製品です。

古いものなのでネックにトラスロッドは仕込まれていません。

ネックはかなり太めではありますが、三角ネックの形状によって、弾き易さをスポイルする事を抑えています。

DSC_0835

サウンドは枯れていると云いたいところですが、ビックリするほど元気で反応が素早く立ち上がりの良い印象です。

流石に80年以上経っている為、木材の結晶化がかなり進んで居るようです。

これくらいになると、湿度や水等を吸い込まない様な状態になってきますので、却って扱いは楽になります。

しかし、何か強い衝撃があった場合には折れるとかではなく、ガラスが割れるように粉々になりますので、衝撃には注意が必要です。


フロント側を弾くと甘く太めのサウンド、リアはガリっとしたブルージーなサウンドですが、サイドとバックがメイプルの楽器に感じる薄っぺらさの残るアタック感は感じられません。

フレットはかなり低く感じますが、ギブソンL-48や古いストラトと比べるとそれほど低くはないようです。


コードでもソロでもコントロールが効くサウンドで、弾き方で太い音や軽めのクリーンな音も弾き方次第ですね。

やはり音の立ち上がりが早い分コントロールし易い気はします。

アコースティックはやはり時間が経ったモノが
 




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