2018年03月14日
ギターの弦は何を伝えるのか?
さて、何の事か判らない方が殆どでしょうが、実際には言葉では判っている気になっていても、事実とは異なる捉え方をしている事が非常に多いのがこの世界。
ちょっとした実験で、今まで考えもしなかった側面を見る事ができます。
今回の実験はラジオの音を電気的な接続をせずにアンプから出すと云う事を行います。
ギターはストラト、アンプはCyber-Twin、カナレのケーブルで接続します。
ラジオは安いトランジスタラジオ。
その下に塩ビのケースを置いてあります。
塩ビのケースを置いている訳は、ラジオとピックアップが近づいてしまうと、ラジオのスピーカーの磁力を直接ピックアップが拾ってしまう事を避ける為です。
音の振動だけで弦を振動させて、弦の振動のみをピックアップで拾う必要がある為距離はあっても音が伝わる様にしてあります。
それでは動画を見てください。
TBSラジオが鳴っています。
アンプのSWを入れるとアンプからラジオの音が聴こえますね。
途中でアンプのセッティングを変更するとツインリバーブにするとリバーブの効いた音、ドライブさせたセッティングに換えれば歪んだラジオの音に変わります。
通常ギターを演奏する時は弦そのものが音色音程を司る音源になりますが、この状態では、音源はラジオで弦はその振動をピックアップに伝える仲介役になります。
糸電話の糸の様なものです。
この実験で何が云いたいのかサッパリと云う方も多いでしょうが、簡単に云えば弦はギターの音源としてのみ機能する訳では無いと云う事。
セミアコの穴は何の為に在るのかの、ある意味答えなんですよ。
もちろんピックアップは磁力のみを捉えて音に変換する入り口ですが、弦は単純な音源では無く、環境に影響され反響した音等を再度フィードバックする事を同時進行で行います。
これが、ピックアップ以外のギターの音色を決定します。
しかし、その影響は楽器の形状やフレット、ブリッジ等によって変化します。
容積の大きいブリッジやトレモロユニットは、そこで弦振動を殆ど受け止めてしまいブリッジから伝わる環境音の仲介を減らす事になります。
実際にはそうした環境音と云うか反響を仲介した音が無くても楽器は成立します。
ラップスティールギターの様に殆ど板に弦を張ってピックアップを付けたものでも充分成立する訳です。
ボディの鳴りとかネックの鳴りとか語るのもイイですが、その意味は何か再度考えてみたいものです。
それは、音だけでエレキギター本体を考えれば、殆どのその楽器の価格は仲介役に対する対価である訳ですから。
ちょっとした実験で、今まで考えもしなかった側面を見る事ができます。
今回の実験はラジオの音を電気的な接続をせずにアンプから出すと云う事を行います。
ギターはストラト、アンプはCyber-Twin、カナレのケーブルで接続します。
ラジオは安いトランジスタラジオ。
その下に塩ビのケースを置いてあります。
塩ビのケースを置いている訳は、ラジオとピックアップが近づいてしまうと、ラジオのスピーカーの磁力を直接ピックアップが拾ってしまう事を避ける為です。
音の振動だけで弦を振動させて、弦の振動のみをピックアップで拾う必要がある為距離はあっても音が伝わる様にしてあります。
それでは動画を見てください。
TBSラジオが鳴っています。
アンプのSWを入れるとアンプからラジオの音が聴こえますね。
途中でアンプのセッティングを変更するとツインリバーブにするとリバーブの効いた音、ドライブさせたセッティングに換えれば歪んだラジオの音に変わります。
通常ギターを演奏する時は弦そのものが音色音程を司る音源になりますが、この状態では、音源はラジオで弦はその振動をピックアップに伝える仲介役になります。
糸電話の糸の様なものです。
この実験で何が云いたいのかサッパリと云う方も多いでしょうが、簡単に云えば弦はギターの音源としてのみ機能する訳では無いと云う事。
セミアコの穴は何の為に在るのかの、ある意味答えなんですよ。
もちろんピックアップは磁力のみを捉えて音に変換する入り口ですが、弦は単純な音源では無く、環境に影響され反響した音等を再度フィードバックする事を同時進行で行います。
これが、ピックアップ以外のギターの音色を決定します。
しかし、その影響は楽器の形状やフレット、ブリッジ等によって変化します。
容積の大きいブリッジやトレモロユニットは、そこで弦振動を殆ど受け止めてしまいブリッジから伝わる環境音の仲介を減らす事になります。
実際にはそうした環境音と云うか反響を仲介した音が無くても楽器は成立します。
ラップスティールギターの様に殆ど板に弦を張ってピックアップを付けたものでも充分成立する訳です。
ボディの鳴りとかネックの鳴りとか語るのもイイですが、その意味は何か再度考えてみたいものです。
それは、音だけでエレキギター本体を考えれば、殆どのその楽器の価格は仲介役に対する対価である訳ですから。
コメント一覧
1. Posted by マイナー 2018年09月05日 19:27
なるほど。パーツの選定も非常に大事という訳ですね。面白い考察でした。
ですが机上の空論ですかね。
だってギターはラジオを再生するものではなく、音楽を奏でる楽器ですから。
ギターの弦は何を伝えるのか?
音楽です。
ですが机上の空論ですかね。
だってギターはラジオを再生するものではなく、音楽を奏でる楽器ですから。
ギターの弦は何を伝えるのか?
音楽です。
2. Posted by ありあり 2019年07月18日 22:15
机上の空論?
実験してるのに?
興味深い実験でした!ありがとうございます。
実験してるのに?
興味深い実験でした!ありがとうございます。
3. Posted by SEAMAN 2019年08月12日 03:14
ありありさんコメントありがとう御座います。
こうした返信に困る様なコメントもありますが、振動が伝わると云う事が何を意味するのか、そうした事は重要だと思います。
こうした返信に困る様なコメントもありますが、振動が伝わると云う事が何を意味するのか、そうした事は重要だと思います。
4. Posted by るる 2019年08月15日 09:43
数値化は難しいのですが、この実験で得られる結果と言うか感触が大切だと思います
カンタンなラジオをお使いでしたが、更に発展させると、振動スピーカーでボディを共振させて拾とどうなるのか?などの方法も思いつきました
カンタンなラジオをお使いでしたが、更に発展させると、振動スピーカーでボディを共振させて拾とどうなるのか?などの方法も思いつきました
5. Posted by ちゃしちゃし 2019年09月04日 11:17
なるほど、と言うことは弦を張っていない状態で同じ実験をするとアンプから音は出ないか、全く違う音になってしまうと言う事でしょうか?
6. Posted by SEAMAN 2019年09月29日 23:15
弦が張られていなければ音は出ません。
発電されないからです。
ピックアップと鉄弦を合わせた構造が発電機のシステムになっているのですから。
もし音が出たら、ピックアップの巻き線や磁石に緩みやガタがある為に出るノイズだと思われます。
発電されないからです。
ピックアップと鉄弦を合わせた構造が発電機のシステムになっているのですから。
もし音が出たら、ピックアップの巻き線や磁石に緩みやガタがある為に出るノイズだと思われます。
7. Posted by SEAMAN 2019年09月29日 23:15
弦が張られていなければ音は出ません。
発電されないからです。
ピックアップと鉄弦を合わせた構造が発電機のシステムになっているのですから。
もし音が出たら、ピックアップの巻き線や磁石に緩みやガタがある為に出るノイズだと思われます。
発電されないからです。
ピックアップと鉄弦を合わせた構造が発電機のシステムになっているのですから。
もし音が出たら、ピックアップの巻き線や磁石に緩みやガタがある為に出るノイズだと思われます。
8. Posted by かつを 2023年08月12日 11:59
とても興味深い実験でした
最初は何を意図してるのか判らなかったが、読み返してみて観点が理解できました!
音を出す為の振動する弦と変換するピックアップ以外に影響を与える要素が多々あるという事を改めて形として感じれる実験ですね
文末にもありましたが、ストラト以外でフォローボディーなど本体が変われば反応が違ってくる意味が推察され、そこが味なんだと理解できますね
そこに付加価値を感じて金額を支払っているという現実に考えさせられるものがありました
ありがとうございました
最初は何を意図してるのか判らなかったが、読み返してみて観点が理解できました!
音を出す為の振動する弦と変換するピックアップ以外に影響を与える要素が多々あるという事を改めて形として感じれる実験ですね
文末にもありましたが、ストラト以外でフォローボディーなど本体が変われば反応が違ってくる意味が推察され、そこが味なんだと理解できますね
そこに付加価値を感じて金額を支払っているという現実に考えさせられるものがありました
ありがとうございました