御意見等在れば、お願い致します。

2016年01月24日

ギターのネジに関して

ネジの使い方や締め込み方で音が変わると云う話が在ります。

そんなのは当然です。


考える以前の話だと思いますし、その為に古くからネックの接合に関してメーカーは試行錯誤を繰り返してきました。

その件及び、その他のネジに関して今回は少し話しましょう。



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ギターのネジで一番大きく力が掛かっているものはデタッチャブルネック方式のネックをボディと接合させる為のネジですね。

ギブソンのブリッジやテールピースを止めるネジも大きいですが、ブリッジは上から弦の抑え込む力に反発するだけで、何かを接合させる為のモノと云うよりブリッジの高さ調節の為にネジが切られているものですし、テールピースは弦の張力がほぼ全てが加わるモノですが、コレを緩めたら弦が外れるだけなので調整する様なモノでもありません。

この辺りに関しては、然程考えても仕方の無いモノといえるでしょう。

 

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音に関しては、ネックの接合部のネジは影響があります。

デタッチャブルネックは締め付けがシッカリしていれば、セットネックよりも接続圧力が高いもので、レスポールやSGよりも、ネックとボディの接続に関しては強いと云う事は覚えていた方がいいでしょう。

ストラトだからサスティンが無いとか、知った様に語る間抜けな連中はいつの時代も多いのですが、それは接続強度をネジ締めによって強められるギターと比べたら、セットネックは調節出来ないのですから、無理なんです。

ギブソンはネックをギリギリのサイズで作って、強い力で差し込む方法でネックとボディを圧着させる方法をかなり昔に行っていました。
しかし、シングルカッタウエイのレスポールは接着が完全に終わる前にカッタウエイ側にボディが変形しネックが曲がって接続されるレスポールが続出した様です。

DSC_2825
 
つまりネックとの接合を弱める事で音が変わると云う事です。

これは、結局 共振する箇所が増える。
もしくは、他に共振していた箇所が在ったが、ネジを緩めることで、強度の弱い場所に共振する箇所が移動したと考えられます。

音が太く感じられるケースが多いですが、その分サスティンは無くなります。
それは、同じエネルギーが入力されたのに音が太く、または大きく感じられるという事は、そのアタックの部分にエネルギーを消費してしまうからです。

実際に音は変わりますが、良くなるのかと云われれば、それは判りません。
変わると云う事だけが事実です。

DSC_2034

そして、緩める事による問題は 誰が考えても判る様な、楽器の不安定さを増長させる事や、ネジのテンションが弱い為にネジ穴に徐々にダメージが溜まり、ネジ穴がガバガバになる可能性が非常に高いでしょうね。

チョットだけ緩めればと考えているあなた、その程度では然程 音が変わった事には気が付かないでしょう。

簡単に考えてみましょう。

ネックをシッカリ接続させた時のギターの音が、そのギターの音なんですよ。
つまり、緩めた時の音が良ければ、シッカリ接続されているギターで、そうしたサウンドが出るギターを探すべきです。

DSC_2149
 
(おまけ)

それ以外のネジに関して、少し考えなければなりません。

だいたいこうした楽器のネジはタッピングと云って、日本で云う木ネジです。
下穴と云う、細い穴を開けてそこに力を掛けてねじ込んでテンションを掛けて留める仕組みです。

コレは、初期のブロードキャスターが出来た時から変わっていません。
ピックガード等は2.8×12~13程度のサイズです。
インチサイズがベースなので、国内パーツ等では多少の長さの違いが在る様ですが。

何が問題か?

簡単です。

木材ですよ。

当時はバスウッドなんか見つけられても居ませんし、軽く柔らかい木材が現在の楽器には使われる様になって、当時の状況とは違ってきている訳です。

つまり、接続強度は弱い。

更にネジ穴はバカになり易い。

それは当然ですよね。

バルサ材にネジを締めこんだら、すぐにネジ穴がダメになると云う事くらい、子供でも判ります。

しかし、現在のギターメーカーは何も そのことに対して対応どころか考えても居ません。
相変わらず怠慢さが爆発しています。

あなたがバスウッドや柔らかめの材質で作られた楽器を持っていたなら、ネジ穴が緩んだ際に瞬間接着剤や楊枝などを詰め込んで調整をしてはいけません。

元々、設計基準が違うものだからです。

ピックガードなどのネジは丸皿と云われ、ホームセンターではナベ頭とサラ頭と云う違うタイプのモノだけが扱われているのが殆どで売っている店舗はほぼ在りません。

しかし、ネットで丸皿 タッピングで検索すれば、すぐに見つける事が出来ます。
3×16位の3mm程度長さの在るネジを購入すれば大丈夫でしょう。
長さが増える事で接触する面積が増えて接続強度が増しますので、柔らかい材質には長めのタッピングを使えば問題ないと思います。

バスウッドはかなり柔らかいです、しかし、表面を塗装する事で硬度が表面的には上がりますので、販売して10年程度は問題は起きないと思いますが、パーツ交換を頻繁に行ったりすれば、ダメージになります。
ネックジョイントも思い切り締め込んだら、ネックがボディに少し食い込んで弦高などのバランスが変わる事が考えられますので、材質については少し考えておいたほうがいいでしょうね。


ステンレス製でピックガード用の錆びないネジを作りました、とか云って、高い価格で販売している業者が居ますが、ステンレスのタッピングでピックガード等に使える規格の物は、昔から当たり前の様に販売されています。

そうした業者の1/5~1/8程度の価格で幾らでも手に入りますので、ネジ等は自分でサイズを測ってみればすぐに検索で見つけられますし、サイズが記載されているギターパーツのサイトを見つければ計る必要も無いでしょう。

顧客が賢くなる事が、メーカーから良いギターを販売させる唯一の方法だと思います。
バカを騙すのは簡単ですからね。
 


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コメント一覧

1. Posted by ジャコ   2016年02月16日 20:15
5 勉強になりました。

よく、毎年のようにギター店に健康チェックと称して診てもらう人がいますが、ストラトのようなボルトオンネックのチェックの度に、木ネジを緩めたり、絞めたりしたら、多かれ少なかれ、ネジ穴などバカになりますね。
完全な締め込みにならないと思います。本来、木ネジは頻繁に絞めたり緩めるものじゃないと思います。だから70年代のストラトはネックを外さなくとも調整できる点で有利ですね。

あと気づくのは、ギターを壁に吊るしにするのは良くないと思うわけで。3.5~4kgの重みをボルト3つか4つのネジのせん断抵抗、木材のネジ穴部分の支圧抵抗だけで抵抗させているわけですから、ネジ穴に取っては常に負荷がかかります。

ギター屋のオヤジが当たり前のように言う、ネックの反り防止に有効というのも考え直したほうがいいですね。

ネジ穴の立場から見た場合、現在の常識的な意見というのは、材料工学的な見地からすれば非常識ですね。

ネック内のロッドを回せば回すほどネックが強固になるけども、ネジ穴はその度にバカになるんですから。皮肉なもんです。
2. Posted by SEAMAN   2016年02月17日 01:14
ジャコさん コメント有難うございます。
ぶら下げることに関しては、実際のネック強度やネジサイズw2お考えれば問題は無いレベルだと思います。

それに対してロッドを回す事は、指板とネックの中で強い力で反発させますので、スカンクライン等は浮いたりする事があります。

実際には、そこまで回す事はないと思いますが、ロッドの仕込み方によりダメージを受ける部分は変わりますが・・・

エレキギターはアコースティックと比べて弦が細くテンションのかかり具合はかなり軽いですから、ネックの曲がりの問題も少ないですからね。
実際にはアコギでマホガニーネックを使って、エレキよりも細いネックは幾らでもあります。

エレキでネックが曲がるのは、単に作りが悪い様に思います。

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