2014年12月13日
基本的なギターアンプの話を少し
基本的なギターアンプの話を少ししましょう。
現在の様に色々な種類のアンプやエフェクターが出てくると、これからアンプを買うとか2台目を選ぶ際にどんなものが自分に向いているのか、必要なのかが、判りづらい状況にあると思います。
メーカーや種類の事ではなく、もっと基本的な事です。
ギターアンプにはギターの入力をする部分から、プリアンプ部、パワーアンプ部、スピーカー部にだいたい分かれています。
マーシャル等はスピーカーは別パーツと云うモノも多いです。
現在の様に色々な種類のアンプやエフェクターが出てくると、これからアンプを買うとか2台目を選ぶ際にどんなものが自分に向いているのか、必要なのかが、判りづらい状況にあると思います。
メーカーや種類の事ではなく、もっと基本的な事です。
ギターアンプにはギターの入力をする部分から、プリアンプ部、パワーアンプ部、スピーカー部にだいたい分かれています。
マーシャル等はスピーカーは別パーツと云うモノも多いです。
この構成に関しては覚えてください。
役割としては、プリアンプでギターからの小さい入力音を増幅し調整します。
トーンコントロール等がここに在ります。
パワーアンプは、その作られた音を更に増幅し、スピーカーへ送ります。
これで音は出るのですが、問題があります。
一般的なオーディオアンプは限りなくフラットで歪ゼロを目的として作られていますが、ギターアンプはボリュームを上げ過ぎると歪んでしまうのです。
しかし、徐々に歪んだ音でプレイする事がかっこイイと云う事になり、当初の設計目的とは別の進化を余儀なくされてしまったんです。
ギターアンプも元は歪ませる気は無かったんですよ。
でも、当時のフェンダーアンプはボリュームを上げまくると、ある程度から音が大きくなるのではなく音が歪んでいく様な状況でした。
実際にはギターとアンプしか使わないプレイヤーには関係の無い話で、更に歪ませないプレイヤーも関係ないかもしれませんが、エフェクターを使う事が前提のプレイヤーが多いと思いますので、ここが問題になってきます。
つまり、アンプで歪ませて真空管サウンドを出したいと思っていると、エフェクトされた音まで歪んでしまいます。
エコーの戻り音等もグシャッ グシャッ グシャッ グシャッと、歪んで返ってきますし、コーラス等も綺麗に聴こえません。
どうしましょう?
良くある方法は、アンプは然程歪ませずにオーヴァードライブやディストーションで歪を作り、その後に空間系のエフェクトを繋ぐ方法。
これはプロでも良くあります。
でも、折角のアンプの歪は???
結局、そのアンプ活かしていませんよね。
多少、気の利いたアンプになるとセンドリターンと云う端子が付いています。
これは、プリアンプで作った音の後に、手持ちのエフェクターを繋ぐ事の出来る端子です。
ここに繋ぐと、プリアンプで歪ませた後にエフェクトが掛かるので、エコー音もグシャグシャにはなりません。
しかし、実際にはパワーアンプでも歪が足されて、ならではの音になるアンプが多い為に実際には完全とは云えないですし、オーバードライブやブースターでボリュームを無理やり上げて、アンプの入力に過大な入力をする事でプリアンプを歪ませる方法等は、かなりナチュラルなので出力の小さなタイプのギター等で昔のプロはよく使っていました。
さて、あなたが次に手に入れたいアンプはどんなモノがイイですかね。
完全主義ならエフェクト用のアンプと歪用のアンプを別にして、切り替えて使うなんて事もありますし、プリアンプ、パワーアンプ等が全部バラになったシステムを組んでいる人もいます。
自分はボリュームを絞るとクリアで綺麗な音、ボリュームを上げればガツンと歪むと云う、ギター側でコントロールする使い方なので、それが出来ないアンプはOUTです。
エフェクターで歪ませると、ボリューム下げてもノイズと汚い音が出るし、エフェクト切ると別のギターみたいなマッチングの悪い音になる場合も多いですよね。
使えるエフェクターはクライベイビーくらいですよね。これは、ある程度どこにでも接続OKだからね。
エフェクターはポンと踏んで、ガツンと切り替わるのは初めのうちは面白いかもしれないけど、おもちゃ的な使い方だもんね、音楽的とは云えない場合が多い。
色々考えた挙句、内部回路まで切り替える事で音色を作る事の出来るサイバーツイン(Cyber-Twin)に、する事で面倒は一挙に解決しましたけど、いつも持って行ける訳ではないので、使うアンプ毎に使い易い調整をするのは大変です。
実際にギターからアンプまでで、ひとつの楽器なんですからね。アンプが違ったらやっぱり困るよね。
皆さんは、どんな風にアンプを使いこなしているのかな?
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コメント一覧
1. Posted by じゃもん 2014年12月17日 20:35
いつもながら、基本を踏まえた上での深いお話で、ありがとうございます。
第二回目の講習会とでも言える講義、お待ちしておりました。
アンプの選択も難しいものと思います。
自宅オンリーで、バンドも組んでおらず、真空管アンプで一人でやっているような環境では、いつもの、という感じで選択肢がありません。
これでは井の中の蛙状態かもしれないですね。
私はマーシャル系のナチュラルドライブも好きです。あまりコテコテとエフェクターを掛けずにしています。
所有してますのは自宅専用のクラス5というやつです。
小さいですが、中々火の玉のような勢いを持っています。
真空管も3つしかなく、インピーダンス調整不要で、手がかからず、重宝してます。
ただし、MAXにはできませんが、ライン直のようなヘッドフォン端子があり、これでお茶を濁してVolを上げて夜間練習です。
SEAMAN様のオーディオルーム、すばらしいですね。
うらやましいです。
第二回目の講習会とでも言える講義、お待ちしておりました。
アンプの選択も難しいものと思います。
自宅オンリーで、バンドも組んでおらず、真空管アンプで一人でやっているような環境では、いつもの、という感じで選択肢がありません。
これでは井の中の蛙状態かもしれないですね。
私はマーシャル系のナチュラルドライブも好きです。あまりコテコテとエフェクターを掛けずにしています。
所有してますのは自宅専用のクラス5というやつです。
小さいですが、中々火の玉のような勢いを持っています。
真空管も3つしかなく、インピーダンス調整不要で、手がかからず、重宝してます。
ただし、MAXにはできませんが、ライン直のようなヘッドフォン端子があり、これでお茶を濁してVolを上げて夜間練習です。
SEAMAN様のオーディオルーム、すばらしいですね。
うらやましいです。