2014年11月28日
ギターの練習を真面目に考える
最近はギターの写真を撮ってないし、オリジナルで名前のないギターが何本か残っているのですが、名称が無いとどうも書きづらいので、練習と云うか、通常どう楽器に向き合うのか等を少し書いてみます。
一般的に、練習と云えばコピーをする事が殆どだと思います。
それから運指の練習やら教則本に書かれた事をやってみるとか、そんな事が多い様な気がします。
その中で弾けないフレーズや聞き取れないフレーズを繰り返してみたり、大変だなあって思いますよね。
初心者のうちは、楽器へのアプローチが良く判っていないので、その辺を繰り返したり、それを徐々にクリアしたり挫折したりして、段々弾ける気がしてくる様に思いますが、結局のところモノマネです。
誰かの様に弾きたい、この曲のソロを弾ける様になりたい!と、云う入口は問題無いですが、最終的に自分は楽器で何がしたいのか?
と、云う自問自答をいつでもする事が大事な様に思います。
自分が唄う歌が自分の声である様に自分の楽器から自分の音が出る。
そう云う意識を持った事はありませんか?
私が個人的に考えている事は、唯一無二の自分の音と自分らしい演奏が出来るかどうか?で、あり、その為に何をなすべきか?
その為の方法が練習であり、楽器を通した自己の表現と云えるべきモノの様に思います。
簡単な方法としては、CDや楽曲に合わせて好き勝手に弾いてみる事です。
歌に被ろうが、そんな事は関係ありません。
全ての音は自分のバックだと思って問題ありません。
初めのうちは、転調の無いKeyがAmやCの曲を選んだ方がやり易いかもしれません。
兎に角、合わせる様に弾いたり、ぶち壊す様に弾いたり、その時の気分で自分が弾きたい様に弾いてみる事です。
そうしているうちに、この進行の時にはこんなフレーズが合うとか、曲のジャンルによってはギターの低音域が太すぎて中音以上しかマッチしないとか、色んな事が自分の中で感じる事が出来ると思います。
重要なのは、自分で弾いた音がまわりの音楽に対してどうなのかを常に感じる事だと思います。
誰々と同じフレーズが単に弾けた!!と、云う事に喜びはあると思いますが、そこから先はどうしますか?
アプローチの仕方は、プレイヤーの数だけ違うとは思いますが、自分のプレイを作っていく事が何より重要な事だと私は思います。
この方法を行う中で、チューニングの大事さがリアルに感じられるでしょうし、リズムの重要性も同時に理解せざるを得なくなります。
そして、ある程度慣れたら中古の安いCDでも買って来て、全く聴いた事のないバンドやミュージシャンの楽曲に対しても、同じ事をやってみましょう。
Keyなんかは聴けば解るでしょ、判らなくてもポジションを幾つかずらしていけば、ハマるようになりますし、慣れてくれば初めの1~2音で合わせられる様になります。
兎に角自由に弾く事だけを考え、トーンやボリュームもフルに使って、その一瞬を完全燃焼させてみてください。
実際にはなるべく実音が良いので、自分のアンプがそれなりにドライブする音量にバックとなるCDの音が負けない程度の音質と音量が出る事が理想です。
最近オーディオアンプやCDプレイヤーやモニタースピーカーは、昔のオーディオブームと比べたらゴミの様な価格で扱われていますので、機材そのものはかなりリーズナブルに手に入れる事が可能です。
アンプはAVアンプでDSPが付いているものが良いです。
理由としてはDSPによって、色々なホールの音場を再現する事が可能で
ボトムラインやロキシーシアターの音場を得る事が出来る為、音質の好みというよりも、色々な場所でのプレイの想定がある程度は出来る事になる訳です。
実際にカテドラル教会等の音場では、反響音でリズムを取る事が格段に難しくなりますし、全体の音の中で何を目印にして進むべきかを考えさせられます。
モノによっては、iPodやUSBが使える機種も在りますので、デジタルメディアに曲を沢山持っている人は、そう云ったモノが使えるアンプを選択するとイイかもしれません。
こんな感じの奴ならかなり良い感じです。
そして、スピーカーはできるだけモニタースピーカーがイイですね。
JBLやアルテック等のスタジオ様に使える奴の中古でエッジを貼り直したモノとかなら、丁度イイと思います。
こんな奴なら最高かも。
まあ、そこまで揃えられなくても、前述の様に再生した音楽に自分のアンプからの音を合わせてマッチングが良ければイイです。
ヘッドホンはダメですよ。
環境音が無いことも問題ですが、耳を痛め易くなりますし空間以前にミキサーでアンプとギターアンプをMIXしないといけなくなります。
実際にプレイする状況になるべく近い状態を作れる様にする事が、このプレイを意味のあるものに近づけます。
こうして行きながら、どんな楽曲にも自分をブチ込むと云うワガママなプレイをやってみてください。
演奏中にチューニングを治したりもしましょうね。
ポイントはリアルにプレイする事ですからね。
そんな事を繰り返していると、リアのマイクはイイけどフロントに切り替えると急にマッチングが悪く感じるとか、トーンの調整具合がイマイチだからトーン用のボリュームのカーブを替えた方がイイかなあ?とか、音色のバリエーションがもう少し欲しいとか、重い!!とか、楽器に関する問題点等が感じられる様になってくると、今まで考えていた自分の楽器のイメージと自分が求める楽器が少しずつ見えてくると思います。
自分をどれだけ自由にプレイさせてくれるのか!
これが、一番楽器に重要な要素だと思います。
それを感じる事が出来る個人練習の方法は他には自分は知りません。
プレイそのものは自由です。
ちゃんと歌の時はバッキングに徹してプレイするという事でも構いません。
が、やはり自分が主役として弾きたおす方が自分の限界をスグに感じる事が出来ますから、そちらをお勧めします。
重要なのは自分のプレイを感じる事です。
ある程度慣れてきたら、自分の憧れのプレイヤーのCD等でプレイしてみましょう。
あっと云う間に打ちのめされるかもしれません。
と云うか、打ちのめされます。
自分の無駄な部分や、マッチしない部分、曖昧プレイ部分が浮き彫りにされるでしょう。
それに対して、これからどう向かい合って対等になり更に越えていく様にプレイする為にはどうしたらいいのか?
それをどんどん感じてください。
感じる事こそがあなたの次のプレイに活きる唯一のポイントです。
CDに合わせてプレイするなんて、練習じゃなくて遊びだ! なんて思っていませんでしたか?
それは、あなたが遊びだと思っているから遊びになったんです。
ここから得られるものを求める様にプレイすれば、メトロノームや自分の音だけでプレイする事とは異なるものを得られるでしょう。
この章は、この後も書き足すかもしれませんが、一応今回はここまで
最後に、エレキギターは立ってプレイする事!!
これ大事。
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コメント一覧
初心者から次の上へ目指していくべき指針のようなコメントで感銘を覚えました。
アーチストのコピー時代から卒業して、自分がどうギターと向き合っていくのか、音楽をやるのか、自分に問いかけられているようです。
それにしてもスキャロップのサンバーストギター、激渋です!
どんな風に指を動かすとかフォームがどうだとか、そんな事はどうでもイイと云うか聴きたい事では無いと思いますし、他のブログ等と同じような事を書く意味もありませんので、他では語られない内容をと考えています。
実際には個人個人が何をどう感じてプレイに活かすのか等は個人次第ですので、自分には判りませんが、最終的にはアンサンブルの一つである楽器を演奏する為にはアンサンブルの中で行うのが最も大事な事は何であるかを感じ易いと思っています。
TVを見ながらCM等の曲に合わせてギターを弾いてみた事とかありますよね。
本当に巧い人はKeyもすぐに合わせてなんでも弾ける程です。
とにかく耳がいいんです。
耳と云っても、聴こえてくる音と自分の音をマッチングさせる耳の良さです。
指が速く動くとか、ヴィブラートが好きな様に掛けられる様になったとかは、見える部分でもあると云えますが、実際には見えてこない部分にも大事なモノはたくさん有る様に思います。
CDなどに合わせる事で、Keyに関する捉え方やリズムを取り易くする為の観察力、楽曲の種類によっての楽器のバランス等が感覚として捉える事に近づけると思います。
全く聴いた事のないCDでプレイする時の緊張感は今まで語られている個人練習では全く感じる事の出来ないものですし、CD1枚を弾き終わった時の達成感はかなり来ますよ。
唄ものの楽曲で歌メロからオブリガードのフレーズで追いかけたり、声の使い方をギターのニュアンスで似せてみたり、ギター以外の楽器のニュアンスを取り入れてみたり、アプローチは無限にあります。
この練習はチャレンジでもあり、楽しめる練習とでも云えるものだと思いますので、楽しんでチャレンジしてもらえたらと思っています。
私の不足してる事、まさに仰るとおりの点なのでした。
全く聞いたことも無い曲をいきなりギターを合わせて自由に弾くというのは、難しいです。
もし、それが出来れば、さぞかしセッションライブなども楽しめるなあと思います。
スタジオなどでも月に1回、自由参加できるセッションが行われています。みなさん凄腕で、とても自分が出ていくような雰囲気でなかったです。恥をかきに行って、皆からブーイングなんて最悪ですし。
SEAMAN様、今後も、シリーズで続投してください。
なんらかのヒントを掴んで練習していけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
じゃもん拝