2014年01月05日
ORANGE OPO-520 テレキャスターベース
ORANGEとはフェルナンデスのもう一つのブランドとしてスタートしたのですが、1年続けなかった短命のブランドです。
NET上でもORANGEの製品の画像は何処にもありません。
テレキャスターベース(現在ではオリジナルプレシジョンベースと云われますが)は、その後フェルナンデスで発売されるまではオレンジのモノしかコピー商品はなかった様に思います。
やはりこのスタイル、ピックガードの形状から醸し出されるムードは独特です。
最近はこのデザインの上に別のピックアップを付けている製品もありますが、まずはこのスタイルのベースで何が弾けるのか試して頂きたいと思いますね。
プレシジョンの様なパワフルで締りは在るけど篭った感じの音とは正反対のクリーンで素直な音です。
弦のニュアンスを伝えやすく、ノイズも拾うので使いづらいかもしれませんが、パワーのある弦にパワーのあるピックアップと云うのは如何なものかと云う気もします。
とは云うものの、こういうスタイルのベースはほぼ販売されていませんから、難しいかな。
とにかくシンプルな構成の1ピックアップ、1ボリューム、1トーン
ピックアップの位置の関係で現在の楽器の印象から考えると甘めのサウンドで、悪く云えば締まりがないと云えるかもしれませんが、クリアで素直な音で、パワーが弱いシングルコイルなのでアタックの高音域も軽い感じではありますが前に出てきます。
オリジナルの時代ではベースはフラットワウンドが主流のはずなのでラウンドワウンドのサウンドとはかなり異なるものが求められていたのだとは思います。
ORANGEの情報と云えばたったこれだけです。
その後フェルナンデスから発売された様に思いますが、フェルナンデスにはバックの弦通しの穴は無いようです。
スカンクラインの入ったネックにコンター加工等のないボディ
弦通しの穴がバックには在るのですが、テールピースに何故かココに通す為の穴が空いていないので現状では使用不可です。
ボディは1枚のライトアッシュで見た目では相当な重さに思いますが、実際は軽いですね。
生で弾いてボディが鳴るのでちょっと楽しいのですが、やはり大きな音を出したりするのには向かないかもしれません。
ヘッドにオレンジのロゴ
ちょっとサイケなデザインでなかなかイイです。
ヘッドは右側の指板からはみ出している部分が接着されています。
ネックはワンピースで指板も貼り付けではない、そのままのネックです。
ナットの仕上げもイイですね、弦が半分出ているくらいが判っているって感じなんですよね。
ヘッドの裏は何故かビックリのペグの部品で隙間が殆どありません。
ピックアップは現在のベースと比べたら全くパワーは在りません。
しかし、ベースの場合は弦が太くそっちにエネルギーが在りますので個人的には、それ程パワーのあるピックアップは必要無いと思っています。
パワーが有りすぎると、弱く弾いてもドーンとデカイ音になりますから、ニュアンスを出したくても出しづらいかもしれませんが、却って一定の音量で安定したプレイがし易いのかもしれませんね。
しかし、ニュアンスはこちらの方が出し易いし、現在のプレイヤーにとっては難しい楽器かもしれませんね。
問題はノイズですね。
シングルならでは問題ですが、仕方ないのですが
コイルの巻も少ないです、ストラトの方が多いですね。
ブリッジとテールピースもシンプルです。
何故弦通しの穴を開けなかったのか謎が残ります。
コメント一覧
ピックアップは二つ、指板はメイプル、ピックガードはクロです。
1Volume、1Tone control。
型式などはどこにも書かれていません。
写真を送れるとよいのですが、、情報まで。
Orangeのプレベのモデルをお持ちと云う事でよろしいですか?
そうみたいです。
Orangeがなんなのかさえ、よくわかっていなかったのですが、知人とベースの話になったときに、そういえば、、と、持っていたものを出してきて、行き着いたのがこのブログでした。。
偶然検索してこのページに辿り着きました。
私もORANGEのプレべを所有しております。
1987年に地元の質屋で当時¥18,000で購入しました。
何故かFENDER PRECISION BASS のデーカールが貼ってあったので購入当時はてっきりFJ製と思っていたのです。
ところがジョイントプレートを見ると
HAND MADE
SUPER GRADE
FERNANDES
ELECTRIC
SOUND RESEARCH
GROUP
なる刻印が刻まれていました。
当時ネットはまだありませんので、ギター関係の本などで調べた所、これはデカールを貼り換えたORANGE製のプレべではないか?との結論に至りました。
私の個体はカタログ写真にありますFP0-75YBSであると思われます。
SEAMAN様所有の個体と比較してみた所、大きく違うのが、ブリッジで、私のはテールピースが2組で、弦は裏通しの仕様になっています。
PGのネジ数もSEAMAN様の12点に対して私のは10点でした。
個体によっては細かいバージョン違いなどがあったのかも知れませんが。
実はこのベース、その後20年近く物置に放置状態でしたが、この春にレストアを行い、20数年振りにスタジオ練習で音出しをしました。
出音は弱いですが、非常に暖みのある独特の音色で今更ながら気に入ってしまい、これからマメに使って行こうと思っています。
楽器店でこのページで紹介されている楽器を試奏して「他の人と違うからカッコいい」と単純に考えていた1977年の高校2年生でしたが(笑)、楽器店の人はどうやら「最初はオーソドックスな楽器から」と考えたらしく、お金を持って買いに行ったら何故か普通のプレベを渡してくれました。狐につままれた顔をする以外には何もできなかった、1977年の高2でした(笑)
Pタイプのプレベを持ってます
今はネックだけ生きていて他のボディに付けていますが未だに反りもなく元気に使えてます。
フェルナンデスに吸収された昔の小さなメーカーだと思っていましたがフェルナンデスだったのですね。