2013年12月27日
GRECO GOⅡ750(2)
第25弾は GRECO GOⅡ750 (2) です。
GOⅡ700は2本目ですね。
一応部品取り用のつもりで手に入れました。
メイプルの指板は弾けない、と云うか、指板に塗装がされていると指先がペタっと張り付いてビブラートとか掛けられないので・・・特に古いフレットの低いギターはその傾向が顕著に現れますので、苦手です。
メイプル指板がOKな人は汗かかないんですかね?
1本目との違いは、木材の材料が違い、明るい色の木の配色になっていますね。 それと何故か指板のポジションマークがアバロンになって、チョイ高級感を醸し出しています。
ギター好きの人間達はUSA製のギターに憧れて、是が非でもフェンダーかギブソンと云う事もありましたが、こう云った機種を見てみると、もしギブソンがGOⅡを作ったら販売価格は幾らになってしまうのかと妄想する事があります。
どう考えても50万を下る事は無いと思いますし、こう云ったギターは各国に在りますが、これ程までのクオリティと価格のコストパフォーマンスは日本がどの国にも優っています。
海外では、そう云った部分に着目出来る人間が居るようで、日本の古いギターをどんどん購入してコレクションしてくれている人達がいて、いろんな調査もしています。
日本でもそういったブームも起きていますが、それも逆輸入から始まった事で、淋しい限りです。
浮世絵の例を述べるまでもなく、自国の文化や自国の人間が造り上げてきたものに関して、キチンと向き合う事が出来ない民族なのでしょうかね?
誰かの意見に左右されて、自分の意見の様に思い込める異常な人が増えてきた様に思います。
ネットのせいで、目立ちやすくなっただけなのでしょうけど、腕を磨いて先人の残した文化に触れてみて欲しいものです。
楽器なんだから音が良くて弾き易ければ、それが最高じゃないですか。
この国にはそんなものがゴロゴロ転がっているんです。
先入観を捨てて、自分の目と耳と心でギターに向き合ってみて欲しいのです。
弾き比べてみると、同じかなあ?
ピックアップの個性が強いのと、デカイブリッジのせいなのか木材の違いまではサッパリわかりませんねえ。
ネックは塗装指板なので、こっちの方が断然弾きづらいんですが。
セレクターはフロント、フロント+リア、リアに切り替えられ、ミニSWをONにするとセンターがプラスされます。
センターは独立してボリュームが調整でき(真ん中のノブ)MIXの際のセンターの音量をプリセットしたりする事も可能です。
実際にはアームが邪魔で操作しづらいのと、MIXにしてある時にボリュームを絞ってもセンターの音が残ってしまったりと、気になる点もあります。
配線はいつでもいじることが可能なものなので、それ程問題ではないのですが、やはり弦長が短い上にピックアップの距離が近いので、根本的に少し物足りない印象がありますね。
フロントがもっと、12F寄りに在れば、太めの甘いトーンが期待出来たのかもしれません。
設計上24Fなので、現状のポジションが限界の位置ですから、無理なんですけど・・・
ブリッジの駒は、ROLAND G-505 GR GUITAR SYNTHESIZER CONTROLLERのものと同じ部品を使っているのですが、G‐505は全部が右向きの片持ちですが、TSビブラートは1~3弦と4~6弦のブリッジの駒の向きが内側に向いており、とにかくセンターを出すと云う設計思想が現れています。
上記画像はROLAND G-505 GR GUITAR SYNTHESIZER CONTROLLER
背筋がピーンと伸びた様な、スピードウエイネックですね。
確かにこれであれば24Fまであっても、演奏性はイイんですよね。
スケール・ピックアップ・スルーネック・トレモロ・24F、GOシリーズのキーワードですよ。
そして、それに対する答えがGO、GOⅡ、GOⅢになって来た訳ですが、個人的にはTSビブラートのストロークや効き方がもっと強烈だったら、ネックの裏のシェイプを削って、配線をマスターボリューム形式にして、指板を削れば、結構使えそうなんですが、加工が大変過ぎますよね。
GOⅡはやはり、音が硬いので、もう少し甘めの音も出せたらバリエーションとしてもイイんですけどね。
いろんな知識なしに見ると、結構かっこイイ作りですよね。
ヘッドは突き板をワザワザ貼ってあります。
ナチュラルのバージョンは張らずにスピードウエイネックのラインを前からも見せた方が良かったと思うけど、何か勿体無いよね。そして、いつも通り注目に値するのが、この2重ナット
コレは、アコギでも取り入れたいし、個人的にGOシリーズイチのアイディアだと思ってます。
実際にはニッケルかステンレスで作りたいですよね、やはりフレットと同じ材質である事と消耗に耐える事が重要ですからね。