2013年12月23日
Jone Bennet BTS550N S&T CUSTOM
第22弾は Jone Bennet BTS550N S&T CUSTOM です。
昔、秋葉原の丸善無線で同じモノを購入していたのですが、ムスタングのトレモロを取り付ける改造して他人にあげてしまいました。
JAXSON DORAGON Guitarを購入した頃、神保町の出版社の版元に製品の最終承認を貰えると仕事の大きな峠を越えるので大きな仕事でクリアするとささやかなご褒美として手に入れてました。
そんな時期に神保町も三慶商店にポツンと置いてあり、委託販売となっていました。
交渉すると、高そうな事を云ってるのですが、持ち主に電話をしてもらうと何故か¥9,000でOKとの事で即購入しました。
サウンドはあくまでもテレキャスですね。
リアマイクは本当に鋭く硬く、金属質のジャリジャリしたもので耳が痛くなる程テレキャスです。
メイプル貼りネックで、フレットはあくまで低いので自分にはとてもじゃないですが弾きづらいのですが、当時のギターはフェンダーでもどこでもフレットは低いのが当たり前でしたので、そういう物なのです。
指板をスキャロップ加工にするアイディアも、大きなフレットが無いという事も大きかったのではないでしょうか、自分の最初のストラトもフレットが低かったですからね。
フレット替えた方が強度的にも問題ありませんし治す事もできるので、当時大きなフレットがあったらスキャロップ加工にしたかどうかは判りませんね。
ちゃんとしたアンプがあると、コイツはなかなかイケます。
今のフェンダーよりもフェンダーらしい気がしますね。
しかし、フロントとリアのキャラクターが違い過ぎますので音質の設定がかなり難しい、ストラトならセンターピックアップを使える音にするセッティングを行ってから、フロント、リアも含めた調整をすれば使える音に出来るのですが、ここまでキャラクターが違うと本当に難しいです。
歪ませれば簡単ですが、それだとちょっと違いますね。
まあ、ストラトのセンターから合わせる方法は試ししてみてくださいね、実際にストラトのセンターが使えない音になっている方が非常に多く、必要ないと思っているアマチュアの方も結構居るようでMIX用ピックアップになってしまって居る様ですが、そういう方の音質はやはりイマイチとしか言い様がないですね。
センターでソロがちゃんと弾けて、ボリューム、トーンを6程度に下げた時にもまだ使える音であること、イザと言う時以外は6~8のレベルで弾けるハリのある音であること。
それが決まったら、初めて他のピックアップに切り替えてみてください。
その後は微調整ですよ、大きくイジってはいけませんよ。
ちょっと、おまけの無駄話でしたね。
フロントにハムバッキングとストラトのラージヘッドを着けたテレキャスターになります。
とにかくフロントとリアのピックアップのキャラクターが違い、良いアンプが手頃な価格で手に入らない時代には使い道の無いサウンドを持っています。
フロントとリアのキャラクターも然ること乍、出力差も大きくリアは本当に硬い音です。
ピックガードはやや艶消しのマーブル模様なのですが、使うに従って艶が出てきてしまうので初期の頃の印象とは違いますね。
部品にひとつひとつが結構しっかりしています。
横から見たら、テレキャスです。
このボディは前後も貼り合わせてあります。
この状態で見ても3ピースで貼り合わせています。
まるで集成材の様に板が組み合わさっており、何故この材料でナチュラル仕上げにするのか判りませんが、前回持っていたものもナチュラルでした。
ヘッドはこんな感じ。
S&Tとは、ストラト&テレキャスのことなのでしょうか?
指板はメイプル貼りでスラブボードでアジャストロッドを指板とネックで挟み込む加工がなされています。
この辺はしっかりとした作りで、見てくれだけのCOPY品では考えられない品質のレベルを感じます。
とにかくネックは素晴らしい出来です。
ボディはネックの接合部に割れが2箇所あります。
JohnBenntのカタログ
ナチュラルはありませんが、この辺りのモデルだという事が判ります。
何と70年代で¥55,000ですね。
コレは結構高級機の価格ですが、だとすると何故ボディがあんなに貼り合わせてあるのかが更にわかりませんね。
もっと、いい材料が使える価格なんですが・・・
しかし、ボディ問題以外は全て良く出来ており加工技術もかなりの水準ですし、ネックを見ても作り易さではなく、フェンダーと同じ様にしっかり作っています。
まさか、フェンダーの方が貼り合わせボディだったから、そこも同じにしてると云う事は無いと思いますが・・・