2013年12月12日
Fender SAC-07 NAT
第16弾は Fender SAC-07 NAT です。
この楽器はフェンダージャパンで企画しギルドカスタムショップのクラフツマンの手によるブレイシングが施されたギターです。
特徴はやはり信じられないレベルのコストパフォーマンスで、トップはイングルマンスプルース、サイド・バックともにローズウッド、その全てが単板です。
SAC-07の価格は¥70,000- この価格で、この材料は20年前でも在りえ無い事です。
それ程の数が生産された訳では無いのと、安い価格帯のギターの為、長くギターに触れる様な方が購入していないせいか、ほぼ情報は在りません。
トップが軽いせいか軽いタッチでもそこそこの音量が出ます。
単音のメロディーでもちゃんと前に出る音が出せるので使い易いと思います。
更にネックは細目で握り易いので、コストパフォーマンスは最高ですね。
でも、誰も持っていないので他人の意見が聞けないのが残念です。
イングルマン・スプルース単板のTOP、目が綺麗に詰まった材料です。
カナダ南部からロッキー山脈あたりの木材で白っぽい木です。
ピックガードは薄く、板と云うよりはフィルムに近い印象です。
サウンドホールからはブレイシングとラベルが見えます。
ヘッドには突き板にインレイが装飾されて居ます。
なかなかの高級感で、フェンダーのエレキギターでは考えられません。
高価な楽器でもナットの仕上げは充分になされていませんが、このギターもナットの調整はいまいちです。
基本的にナットは、自分の使用する弦に合わせて調整する事が正しいアコギの使い方だと思います。
サイドのローズウッド
ネックのヒールは価格を絞る為でしょうか、張りあわせになっています。
こういった箇所は強度の問題さえなければ構わないと思います。
近くで見るとこんな感じです。
ヘッドの裏の木目は斜めになっていますが、ネックの部分は真っ直ぐです。 材料の取り方も工夫があるのでしょうね。
ヒールのエンドには木製のパネルでFの焼印
ちょっとイイです。
でも、ここにエンドピンを打ち込む事が多いので、穴を空け辛いです。
バックもローズウッド
サイドには割れ止めがされています。
ネックブロックはこんな感じです。
ボディ内部の仕上げもかなり綺麗に仕上がっています。
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コメント一覧
僕はギター初心者なのですが、初ギターにコイツを選択しました。
中古ですが、結構状態が良いものを3万で買いました。
実を言うと、明日か明後日にギターが届くのでまだ弾けてないです(笑)
しかし、夜更かししてしまうほど、ワクワクが止まりません(笑)
そしてギター大事に使っていきます!!
初ギターでこいつを手にするとは運のイイ方も居るものですね。
自分も価値を判ってない方から購入したのでラッキイでした。
トップ、サイド、バックが単板のギターをその価格で手に入れる事は2度とできないでしょうから、末永く付き合ってみてくださいね。
単板のギターは年月が経つに従って高音が伸び、反応が良くなってきますから、きっとあなたは2本目のギターを手にする時とても悩むでしょうね。
今回の倍の金額を出しても、このギターを超えた楽器は買えませんからね。
何があっても初めての楽器は手放さずに一緒に育ってもらえたら素晴らしいと思います。
Fenderのアコギを弾いたことが無かったので、何となくオークションで落札したのがsac07でした。
余り期待していなかったのですが、弾いてみたら驚く程音が良いのと、サイドに割れ止めがしてあったのでまさかのオール単板か⁈と検索したらこちらのサイトに辿り着きました。
私が落札したのは新品に近い状態だったので、10日程スピーカーの前に立て掛け、24時間音楽をかけっぱなしにしたら更に音が良くなりました。
今はメインで毎日弾き込んでます。
管理人様の07とシリアルが2番違いでした。