2013年12月04日
GRECO PE-520 レスポールプロフェッショナルモデル
第9弾は GRECO PE-520 レスポールプロフェッショナルモデル です。
ギブソンの本物とはだいぶ違い、ボディはフォローボディでデタッチャブルネック、出力はハイインピーダンスです。
この頃のヘンテコなコピー品は却って個性があって魅力がありますね。
とは云いながら、この頃のグレコは成毛滋のアドバイスでコストパフォーマンスと日本人に合った使い易いギターを目指していた頃なので、単なる安く適当に作っているモノではありません。
しかし、LOインピーダンスでスタジオのコンソールに直接繋ぐ様な仕様のギターは販売しても誰も使えないでしょう。
実際にギブソンでは外部のインピーダンス変換BOXをセットにしている物も多くあります。
それがこの後のインピーダンス切替可能なレスポールレコーディングに変わっていくのですが。
ソリッドギターではないので、もともとサウンドは比べようが無く、出力もハイインピーダンスなので、ローインピーダンスのオリジナルと比べるすべはないのですが・・・・
しかし、ホローボディの割には通常のレスポールくらいの重さはありますので、そこは不思議なところです。
レコーディングと比較した場合、高音が抜けなくて締まりの無い印象です。
リアマイクはイマイチなので、フロントで比較した場合ですけど。
謎を解明するために弦を張り替えて弾いてますが、あんまり楽しくないですね、自分にとっては・・・
それにしても、よくこれをラインナップにしたよね。
カタログ的にはPE-520とPE-480の2種が在りますが、コレは単なる値上げの様で、同じ製品だと思われます。
しかし、何本作られたのかなあ?
もしかすると、それほど売れそうもないのにFranptonもレコーディングを作っていたのは、マクソンのマイクが余ってしまったからなのかもしれないと云う仮説を残して・・・
現状の回路が完全にオリジナルかどうかが曖昧ですが、一応音は出ます。
コンデンサーが抜けたのならトーンが効かない筈ですが一応効きますし、何だかどこをどうすればどのセッティングになるのか不明です。
リアマイクの出力が落ちていて修理が必要な様です。
いまいちセッティングが判りませんが、レスポールレコーディングと同じ様に考えれば、ノブは上からマスターボリューム、バリトーンSW 、ハイカット、ローカットになる筈ですが、バリトーンSWはレコーディングの様に11点切り替えでは無く3段階しか無いようです。
それにフェイズアウトSWとトーンセレクター。
トーンセレクターはリアマイクの出力の問題が在るので、どのポジションがどうなっているのかは現状は未確認です。
材料はそこそこ良いものを使って居るようでちゃんとフルサイズの1枚板が使用されています。
ネックはデタッチャブル方式で接合されているので、きっと下手なレスポールよりも振動の伝達や強度には優れている様に思います。
ネックは3ピース、ヘッドはさらに耳付き
オリジナルには無いインレイがヘッドに入っています。
ロッドカバーの彫刻は欲しかったなあ。
偽物だからダメなのか・・・
ピックアップはこんなにデカイんです。
MAXON製のマイクです。 ㈱日伸音波製作所
このマイクは Franpton レスポールレコーディングタイプ にも使われています。これはFranpton に使われているマイクです。
パール楽器が製造してた様です。
ご承知のとおりホローボディです。
もう少しトップが厚い方がセミアコ的かもしれません。
コイツは薄すぎて鳴り過ぎますので、音が膨らみすぎたりブーミーな感じが在ります。
ハウリングもし易いのは当然ですが・・・