2013年11月26日
Fender USA American Standard Stratocaster
第5弾は Fender USA American Standard Stratocaster です。
今回は云ってみれば本物と云う事ですが、既にレオフェンダーが去ったあとのモデルなので微妙ではあります。
基本的にストラトは改造してしまうのでオリジナルとは云えませんが、サブとして良く使うギターです。
サウンドは素直なストラトらしいもので、ピックアップの出力は弱くないのでコントロールし易いと思います。
アームの使い易さと軽さは特筆すべきもので、色々なタイプのアームを使ってきた中で、これが最高の出来です。
フェンダージャパンのスクワイヤにも2点留めのものが有りますが、調整しても、これと同じようにはなりません。
しかし、販売時の調整ではなんだか不安定な調整になっており、ちゃんと使えるかどうか全くわからない出荷状態で販売されていますので、その場での判断はできません。
指板はスキャロップ加工、チューナーはスパーゼル製ロックペグ
リアのトーンコントロールにTBXを組み込んでいます。
アメスタの美点は調整すればトレモロアームが非常に効果的に動作しチューニングの狂いも少なく出来る事。
全体的に安定しており、ストラトの完成形に近い気がします。
トレモロ部分はナイフエッジになり、ブリッジはプレスでは無くブロックタイプが使われ、ブリッジに触れても痛くないのは助かります。
アームの固定にはアームのネジ穴に小さなスプリングを組み込んでテンションを掛ける事で行っており、シンプルで優れたアイディアです。
TBXの部品です。
TBXとはハイカットとローカットするボリュームを2連式ボリュームに組み込んだもので
絞りきった時→ハイカット・センターの時→通常のトーンコントロール全開
・全開の時→ローカットになります。
トーン全開にプラスしてローカットが連続的に効きますので高音域のコントロール幅が広がります。
ローカットとハイカットの中間の部分にクリック感が在りますので操作中もすぐに判ります。
リアピックアップもコントロール出来る様に配線されています。
指板はスラブボードが使用されています。個人的には好みではありませんが、指板は削れてしまっているので関係無いと云えば無いのですが・・・
ヘッドにはスパーゼルのロックペグ
これは、チューニングの狂いを抑えるのはもとより、弦の交換が異常にし易くなります。
裏のネジを緩め弦をペグに通してネジを締めればロック完了です。
巻きつけ回数とか全く気にする必要もなく、弦にテンションをかけて引っ張た状態でネジを締めればお仕舞いなので便利ですね。
すべてのギターに、これを付けたいところです。
丸い6つ並んだパーツが弦を留めるネジになります。
ネック裏にはスカンクラインと云われるトラスロッド組み込みの溝が埋められています。
ネックのジョイントプレートにはフェンダーのロゴ
トレモロスプリングは2本プラス1本おまけ
この状態で完全なフローティング状態で1弦12FでアームUPした時に2音上がるように調整しています。
上がる音域を調整しておけばメロディを弾く時にも簡単に使えます。
ブロックは鉄製で薄くストロークが稼げます。
ストラトを使いながら、アームを使わないプレイヤーは、かなり多いですが自分にとってはそれが不思議でなりません。
自分にとってギターは弾き易さと多様なアプローチの可能性を持てるかどうかと云う事に絞り込んでいます。
サウンド面などはピックアップの交換、弾き易さもネックの加工などで調整が効くと思います。
しかし、トレモロは機種によって全く使い勝手も異なりますし、使えなければ意味はありません。
指板の状態はこんな感じ、演奏中に指板に触れることはありません。
弦にシッカリ指先が掛かるのでビブラートやチョーキングがし易いです。
弾き方や個人差がありますから、オススメはできません。
個人的にはストラトはスキャロップしか弾けないですね。