2014年02月

2014年02月20日


第38弾は MARTIN D-45 です。

確か1993年製のレギュラーモデルです。
出来が良いといっても、コピーモデルばかりが集まった処で然程の意味も為さない為に、一応楽器を始めた頃に憧れていたD-45を手に入れようと、御茶ノ水を歩き回り、手に入れたいモノと手に入れられる予算を考えながらチェックしてましたが、結局購入するまで半年ぐらい時間が掛かりましたね。
古いモノはまた違うのでしょうが、現行のギターの中でもD‐45は倍音や出音が弾いている人間と聴いている人間でかなりの違いが在ります。
弾いてもらうと、簡単に弾いても倍音とその煌びやかな感じは圧倒的に感じられるのに、自分で弾くと倍音は聴こえるものの他人が弾いたものと比べるとかなり落ちます。
反対に低音は直接バックやサイドから、身体に響いてきますので、弾いている本人は低音は聴く側よりもより強く感じられます。
とにかく高音域の成分は前方に飛ぶ様です。
倍音といっても、今まで紹介して来たものとは違って、通常に感じる倍音の更に上の音程の響きが在り、他の響きと混ざり合うので深く広がりの在る音と云うんでしょうか、厚みと深みの次元がチョット違いますね。
コード弾きで多数の弦を鳴らす事で、音の混ざり合う具合が最大に引出されるので、ジャーンと弾きたくなりますね。 
DSC_2612
これを手に入れて、弾き手と聴手で印象の大きく異なる楽器が在ると云う事が初めて判った気がします。
これは、ホントにある程度アコギに触れていた上で比べない限りきっと判らない気がしますね。
このギターが他とどう違うのかと一言で云うとすれば、脆い、ということでしょうか。
トップに最良の材料を使用し、それをギリギリの強度まで調整する事で初めて出るサウンドがある様ですね。
日本製でトップが脹らむ様なギターはありませんし、そうならない様に作るのが仕事のあり方であると考えているのだと思われますが、その先に別の答えが在る事に気付く事は出来なかったのでしょうかね。
まあ、現段階ではそう云う事を乗り越えた日本製のギターに出逢ってないと云う事だけだとは思いたいですが、日本の湿度の問題等を含めて考えると、そこの強度の問題と云う事があるが為に、マーチンの答えにたどり着きづらい環境であるかもしれません。

これだけの押し出しが在って存在感が凄いのに、本体は驚く程軽いですね。 やはり、鳴らす為にはそうなるのでしょうね。
しかし、その反面サスティンが非常に長いです。
力学的にはそうならない筈ですが、自分の出している音に共振してサスティンが伸びている様に思えます。

しかし、困った事に自分にとってマーチンのネックはとても相性が悪く、日本製のものと比べるとかなり弾きづらいネックですね。
幅も広くコードを押さえ易かったり、しっかりしているのですが、サイズが合わないんですかね。

コードストロークのサウンドが凄すぎるせいで、単音弾きのソロや他のプレイとの落差が大きくて、弾く側としてはそのギャップやコードの響きに負けない様な音作りに精神的にやられてしまいそうです。
実際には高音域を活かしたプレイはTF-150の方がやり易く、低音域を活かしたければYAMAKIの方が使い易いと云えます。
しかし、あまりにもコードストロークが凄すぎるので、手に負えない感じとも云えますね。
聴手側からの判断を最終的にはしたいところですが、結局自分のプレイですからね、これはめんどくさい事になりました。

そう云えば弾き手、聴手による違いとかも、NET上にも書籍にもありませんね。
同じに聴こえているんでしょうかね?

コードひとつで判りますから、誰でも判る簡単な事の様にしか思えないのですが、どうなんですかね?

自分は弾き込む事で音が良くなるとは思えないので、このギターもセルロース化が進んでいく事による強度UPと鳴りの変化を楽しみたいと思っています。
まだ、作られて20年ですから、もう10年程度はしないと完成したとは云えない状態ですからね。
アコギは本当に変化していきますから面白いです。

予算的に、この先には行きたくても行けないですねえ。

しかし、云える事は楽器を活かした演奏をしない限り、他の楽器と然程の違いは判らないという事です。
やはり、ギリギリの調整で作られてるモノは、こちらもそれに合わせてプレイする事が求められる様に思えます。
高いお金を出した上に、演奏方法を縛られる様なこの威圧感には、結構ギターには慣れてたつもりの自分にも押潰されそうな感じですね。
何にも気にせずに弾けますが、それだと45の音だと伝えきれないんですよね。
古いギターはもっと凄いのかなあ?
そのせいで、弦の太さも弦高もピック、ピッキング全てベストを求められるし、その上で45のサウンドが成り立っていると云う事が理解できるので、ギターに弾かせられてる感覚が異常です。
凄いサウンドが頑張れば出ると云う事は天からの恵と云えるべき、信じられない喜びではあるのですが、こんなに疲れる楽器もありません。

つまり、金だけの力では最高の音には近づけないと云うのは、素晴らしい事実です、それを活かす事ができる腕がない限り、イイ楽器からも大した音は出せないって事と、イイ楽器を選ぶのも、腕がなければ出来ないってことですね。

*おまけ*
購入に半年位かかりましたが、D-45が世界で一番多く集まっている街が御茶ノ水、神保町界隈なんですよ。
外国の楽器屋には1本も無いのが当たり前で、こうやって比較ができるのも、この街ならではの事でもちろんお膝元のアメリカにもそんな場所はありませんよ。
それだけ客が居ると云う事なんでしょうが、耳と腕はどこまで来ているのか? カタログや文面が大好きな国民ですからね、自分の観察力を磨くと云う事をもう少し考えてもらいたいものです。






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2014年02月04日

第37弾は Fender USA American Standard Stratocaster JeffBeck Model です。

これは、普通のJeffBeckモデルでカスタムショップとかではありません。
アメスタとの違いは、ナット、ペグ、ピックアップ、ネックのヒールカットとリアピックアップのトーンをミドルのトーンと併用してコントロール出来るという事です。
JeffBeckモデルが出る際にオリジナルはネックがぶっといと云う話があったので、そうだったらやばいなあと思っていたのですが、フェンダーもさすがにそれはまずいと感じたのかネックはCシェイプなんですかね、ハイフレット部分にやや厚みがある感じで、自分の好みとは違うものの結構握り易いネックです。 Uシェイプのネックは掌の親指の付け根の部分に妙に当たって弾きづらいので・・・
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簡単に云えば、ストラトの完成形ですかね。
アームもちゃんと使えるし、リアもトーンが効くし、ノイズが少ないし、ちょっこと太い音。
これも、アームは調整されずに納品されるのですが、その程度はやってもイイかなあって思えるくらいで、本当に普通のストラトですね。
ギブソンしか持った事のない人なら、素直にそう思うでしょうね。
ほかのストラト持たされたら、チューニングもコントロールもテンションも訳わかんないですからね。
この仕様でサンバーストの黒ピックガード出しくれたらスキャロップするだけで使える様になるのになあ。
コントロールはTBXの方が好みなので、色々微妙では在りますが、使えるストラトである事は確かなので、白いギターが嫌いじゃない人は手に入れても損しない楽器だと思いますよ。




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2014年02月03日

第36弾は Morris TF‐150 です。

モーリスはCM等のイメージや友人のギターを弾かせてもらった時に、これは違うなあと感じて一切このメーカーに興味を無くしていました。
店で試しに弾いてみた時はかなり驚きましたね。
とても澄んだ高音域とキラキラした倍音が錆びている弦から響いてきました。
しかし、弦高は高くテンションもキツクて、トラスロッドは効くだろうと思って購入したのですが、トラスロッドはもうパンパンで回りません。

そこで、殆ど初めてですが一応NETでモーリスギターを探して相談のメールを入れました。
この頃は既にハンドクラフトの製品しか作っておらず、一斉を風靡していた頃とは様子が違っている様でしたが、楽器を送ってくれれば見積もりを出すと云う事と、モーリスから送る際は他の商品と一緒に送るので送料はいらないと云う事で送りました。
程なく、思っていたよりもかなり安い見積が届き修理を依頼し完成しました。
弦高は下げたかったのですが、モーリス社の規定で1,5mm(12F)と決まっているので、それ以降はユーザーにお任せとの事でした。
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メーカー修理で蘇ったTF‐150は低音は、ボディのサイズでカバーして高音域に振ったバランスのギターでコードの響きに艶が在ります。
購入後10年以上経った今は、更に高音域に磨きが掛かった印象で抜けの良い音と弾き易い楽器になってきました。
メーカーの印象を大きく変える事になった1台です。

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