2014年01月
2014年01月27日
今回は趣旨を変えて、根源的な部分について個人的な見解と考えを述べたいと思います。
エレキギターは基本的にフェンダーのテレキャスターとストラトキャスター及び、ギブソンのレスポールに代表される3種以外は亜流しかない
(アコギにピックアップを付けた様な物は、基本的にはエレキとは考えない)
なぜ、多くのメーカーはこの3種以外のギターを作れないのだろうか?
形状を変えたり、フェンダー系のモノにギブソン系のパーツを置き換えたり、その逆だったり、結局はアリものの組み換えであって、ブロードキャスターが誕生した時の様な驚きなどはどこにもない。
何故、ギターメーカーは新しいギターを開発しないのか?
わかる人いますか?
コレは、恐ろしい程の怠慢と云ってもイイでしょう。
ピックアップもシングルコイルとハムバッキング、あとはEMGの様なアクティブ(これもプリアンプで増幅しているだけで基本は他と同じ)
あとはピエゾピックアップ。
まるで伝統工芸品の様な保守的なものだと思える。
ギターシンセは結局シンセサイザーのリモートコントローラだったし、結局のところレオフェンダーとレスポールの爺さん以外は新しいエレキギターを作っていないのだ。
いろんな楽器を持つたびに、今まで弾いたどこかの楽器と比べ、何処がイイとか悪いとか、そんな細かい話は嫌いではないが、それだけかよ!!
と、思う。
そのへんの子供に弾いて聴かせたところで、3万のギターも30万のギターも大して変わらないだろう。
そして、そんな細かい事を更にほじくり返して、同じマホガニーでも産地が違うだの、差込圧力が違うだの、それはそれとしての価値もあるし意味もあるが、そのアングルでしか楽器を捉えない姿勢や、その逆に単になんでも同じとしか云わないってのも、それは何かが違うんじゃないかって思うんだよねえ。
このサイトだって見方によっちゃ、パクリ商品を陳列して面白がってるサイトと同じようなもんだよ。
これでもミッキーマウスかよ!!って云ってるのと大した違いはないよ。
そろそろ、ミクロな比較論ではなく、マクロな視野でギターを考えてみたいものだ。
1弦づつ完全に別出力のパッシブピックアップやモータードライブ付きのトレモロユニット、レーザーの反射で音程を拾うピックアップも・・・
ギターの進化は、決まりきった演奏方法が出来る為にだけある訳じゃ無いはずなんだ、レオフェンダーはジミヘンがあんな風にストラトを使う事を前提に考えていた訳じゃあ無いって、みんな知ってるんでしょ。
作り手は、演奏家にこうすべきとか云うもんじゃあ無いよ。
今はこういうギターはこう云う演奏向きだとか、そういう演奏ならこのギターだとか、ウルサイよ!!
ぐだぐだ云う前に、今までとは違う、新しい可能性を感じさせる様な楽器の一つでも作ってみろよ! と、云いたいね。
そんな、オレが全く考えつかないようなギターをオレは生きているうちに弾く事ができるのだろうか?
2014年01月26日
第35弾は Squier SST30? です。
第一印象は、何か大きい・・・
ネックも太い、音は・・・クリーンでもなく、FATでもなく、うーん(。-_-。)
パーツが悪すぎるのもやはりどうなんでしょうか?
なんだかストらしさを感じられないギターです。
さすがに、古くなってもこのクラスのギターはキビシイと云わざるを得ないのかもしれません。
まあ、アメスタ1本で、これを7~8本買えちゃうんだから仕方ないのかな。
今は実売価格5万円代であれば、エレキはそこそこのギターは購入出来ると思います。 ギターを削り出すNCルーターも同じですし、電気パーツも、一番安いものでは無いので。
しかし、3万のギターと5万のギターはそう云う部品の違いしかありませんので、木の部分は同等です。
実売5万円代って事は6,5万円くらいの販売価格なので、そのくらいのものが目安でしょうかね。
でも、アンプはちゃんとしてないと、このギターと倍以上の価格差があっても判らないかもしれませんので、アンプはなるべく、歪ませない時はよりクリーンで大きな音が出るもので、チューブを使っているモノを選んで頂きたいものです。
ギターは弾き易ければ、それで8割近くの役割を出来ますが、アンプはそうはいきません。
ヘッドホンで弾くのも、初めの3年間くらいはやらないほうがイイです。
良くないギターを弾くと、やはり凹みますねえ。スミマセンです。
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2014年01月22日
第34弾は FenderJapan ST650SPL です。
この記事を書く為に調べてみるまで知らなかったのですが、このギターにはアメスタのアームユニットが装着されているとの事で、スクワイヤーに付いているアームユニットとはニュアンスが違っていて、アメスタっぽいので、これは調整すれば面白いと感じていたところだったのでビックリしました。
コレはネックが太かったので、購入してすぐにネックを外して削りまくってしまっていて、ろくに弾いていませんでした。
指板がスキャロップされているという事と2点支持トレモロ付きと云う事で購入した記憶は在るのですが、アメスタのトレモロを使ったJapanモノもあったんですね。
吊るしの状態で使えるストラトは無いので、かなり面倒ですが、皆さんはどうしてるんでしょうかねえ。
不思議です。
アメスタと弾き比べてみると、弾き易さも同等ですし、使い易さは同じ様に思えるのですが、こちらの方が全体的に小さく感じる上に、いつもは軽い事がメリットの様に感じられる事が、このギターでは少し不安に感じるんですね。 理由はわかりません。
電気系のパーツの事は抜きにしての事ですが・・・
幾つか弾いてみると、FenderJapanよりもスクワイヤーの方が印象がイイんですねえ。
2割程度は価格も安いのですが、スクワイヤーの方が音も操作感も良い気がするなあ。
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2014年01月20日
第33弾は S.Yairi YD-42 です。
現在でも手に入るギターは今回が初めてですね。
このギターもFender SAC-07 と並んでコストパフォーマンスが優れたギターでオール単板でこの価格は破格だと思います。
木材そのものの強度や質に関しては、最高の品質というわけにはいかないのでしょうけれど、自分の持っている他のドレッドノートと比較して少し重い様です。
このギターに興味を持った時に(京町家のギターショップ ライトニンでNardan No,100)ナルダンを買った時の様に気になる店で購入したいと思い、愛知県江南市のスタジオMの水野さんにメールで在庫の確認をさせてもらった様に記憶しています。
既にファーストロットは終了していたのかなあ?
次のロットか、どこかの在庫は忘れましたが、注文して手に入れたと思います。
スタジオMでは、YD-42をカスタムしてD-45の装飾に仕上げるカスタムモデルを作ったり、ちゃんと調整をして販売してくれると云う事が興味としてありましたし新岡 大氏のカスタムも手掛けていたので、珍しく新品を手に入れるにあたって、それも楽しみでした。
購入時からも、かなり鳴ると云う印象がありましたし、高音成分も持っていると思いましたが、低音はドレッドの割には抑え目の印象が在ります。
現在では高音域の倍音成分が増えてコード弾きではキラキラした響きも兼ね備える状態に変わってきています。
ローズのギターは多少、弦が古くなっていても高音が伸びるので弦交換を怠りがちになります。
それと、ナットの調整をして頂いているせいかテンションが軽く感じられてメロディも弾き易くて、疲れないネックです。
中国製だからと考える人もたくさん居ると思いますが、問題はその中国の工場を誰が管理してクオリティを保っているかと云う事が重要だと思います。
スタジオMでカスタムを作れるという事は、この工場とのやり取りや調整がちゃんとできる担当者が工場に居るという事です。
日本人で中国の工場管理を行っている人間たちは、中国の考え方と日本企業の間に板挟みになりながら、どんな商品でもクオリティの維持に全力を尽くして居るのですよ。
同じ工場で生産したとしても、誰が管理しているかによってクオリティがまったく違うなんてことはザラなんです。
材料はそこそこですが、しっかり作られていると思いますよ。
まあ、すべてのロットがそうであるかは私には判りませんが・・・
きっとこのギターは育つと思います。
長く使う為には制作のクオリティが大事です。
その事まで含めて考えたら、このギターはUS製の様な雑な部分もありませんので、化けるかもしれません。
材料の強度を補う為に板が少し厚いのか、少し重いのが気になりますが、日本で販売する為には日本の湿度を考えた強度の設定が昔から考えられてきていましたから、その辺のことなのかもしれませんね。
ほったらかしてもトップが膨らんだりしていませんし・・・マーチンは放っておけばトップが膨らんできますからね。
多少時間が掛かるかもしれませんが、もっと鳴る様になっていくでしょうね。
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第32弾は Kay Speed Demon Stratotone です。
1960年代前半の
StratotoneブランドのKAYで生産されたギターです。
fホールは在りませんがホローボディです。
第6弾の KAY SWINGMASTER MODEL K6970と同じピックアップが3つ付いています。
厚みは在りませんが、ボディの容積がかなり大きいのでかなりFATなトーンまでカバーでき、ロックンロールからJAZZまで網羅できそうな幅のある音を持っています。
セレクターは4段階、各ピックアップ単独が3つと、フロント、センターのMIXが1つです。
現段階ではセンターピックアップの時のサウンドが秀逸で少しリバーブを掛けたフェンダーのアンプには最高のマッチングでコードの響きもイイんですが、単音の深い音が素晴らしいんです。
フロントは少し音が膨らみすぎて、ブーミーな感じが出ていますし、リアは少し深みに掛けるかもしれません。
もう少し当時のアンプに近いセッティングを作って試してみる必要がありそうです。
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2014年01月11日
リッケッンバッカーのコピーモデルで破壊力抜群のサウンドを持ったベースです。
実際には多重録音の為にベースが必要だったので、手入れしなくても丈夫なベースを探してたところ、見付けたのがコレです。
当時はかなり低価格のベースはネックが順ゾリになってしまう傾向が多くて、日頃手にしないので高いのも困りますし。
ところがコレはスルーネックなのでまあまあ大丈夫かなあと、それにスルーネックでこの価格と云うのも殆どなかった様に思います。
こいつの印象はハード&ドライブという感じで、フェンダーのジャズベースやプレシジョンとは全く違うキャラクターで、アタックがガツンとあってぶっといサウンドの癖に、フロントマイクがいろいろなニュアンスを持たせる事ができるので、面白いベースですねえ。
弾く際のバランスも絶妙で演奏もし易いし、ほっといてもネックも曲がらなかったので良かったなあ。
オリジナルはもっとごつくてネックが太かった印象がありますが、そこまでは求めていないので、丁度良かったなあ。
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2014年01月09日
第31弾は Gibson Les Paul Recording です。
レスポール氏が最後までメインで使っていた本当のレスポールと云えるべきモデルですね。
ハイインピーダンスとロウインピーダンスの切り替えができますので、通常のアンプを利用する事が出来ます。
こいつを弾いていると、トップがメイプルだったり、ハムバッキングなのが、レスポールならではなのだ! と云う、ある意味常識と思われている話がバカバカしくなるほど、ホンジュラスマホガニーで作られたこのレスポールは良く出来ています。
まあ、どう考えても現在これ程の大きさの材料でギターを作る事などないですけどね。
トップはメイプルでない方がいい感じな気がしますが、今となってはハードメイプルを使うなんて事もせずにソフトメイプルのトップであれば大丈夫なのかなあ?
派手なフレイムが出てるのとかあるけど、ハードメイプルでは絶対にでない木目ですからね、ハードの場合はバーズアイが少々出るだけで、それ以外の歪が出ることはありませんからね。
楽器屋でもトップにハードメイプルとか記載してフレイムの出てるギターを宣伝しているのを見かけますが虚偽記載ですので、素人のブログとは意味が変わりますよ、酷いと役所から指導を受けるレベルです。
ネックも結構フレイムの出てるものが最近増えてきましたが、昔はなかったですね。
昔はそんなに柔らかい木をネックにはしなかったという事です。
まあ、最近は太い弦を貼るプレイヤーも殆ど居ないので問題が無いということなのかもしれませんね。
ちなみにソフトとハードで木材の硬度は25%も変わります。
これはハッキリ云って別の木材です。
それはともかく、フレットはやはり低いですが、弾き易いしタッチもいいし、サスティンも在りますから、弾いていて楽しくなるギターですね。
レスポールなのに弾き易いなんて、ほかには無いです。
そこそこアンプを選ばないとレスポールらしい音が出ないのが普通ですが、コイツは然程アンプを選ばなくても柔軟に対応できますね。
ドライブさせたアンプでも全然OK、フロントピックアップの音が膨らみすぎたりもしませんし、MIXでピッキングのポジションを使い分けながら弾いているのが、とてつもなく楽しいですね。
人気が無いのは解るけど、これをしらないなんて勿体無いね。
レスポールレコーディングを知らずにレスポールを語るなかれなんてね、そんな事云われても困るだろうけど、そんな印象を持てるギターです。
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