2013年11月
2013年11月29日
サイズが16インチで扱い易いギターです。
ガリーんと云うギブソンのアコギらしい音も持っていますが、フロント寄りを軽く弾くと甘く広がりのある音をもっています。
しかし、フルアコのような膨らみでは無く、やや軽く乾いた印象の音です。
これくらい古くなってくると、立ち上がりと反応が非常に早くニュアンスを出し易い楽器になって来ています。
まあ、この時代の楽器はフレットが低くあまり細い弦を使おうとすると押さえきれない部分がありますが、交換する事を考えるとまだしばらくこのまま使ったほうが良いかなと思ってしまいます。
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第6弾は KAY SWINGMASTER MODEL K6970 です。
KAYと云うメーカーはHarmony や Silvertone 等の製品も制作しており、リーズナブルな製品を多くリリースしていました。
SWINGMASTERは合板(3枚合わせ)で制作されたセミアコです。
バードランド位のボディの厚みで、335などよりは少し厚みがあります。
弾き易くてかなり使いやすいギターです。
サイズはセミアコなのにサウンドはフルアコレベルの甘さを持っています。
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2013年11月26日
第5弾は Fender USA American Standard Stratocaster です。
今回は云ってみれば本物と云う事ですが、既にレオフェンダーが去ったあとのモデルなので微妙ではあります。
基本的にストラトは改造してしまうのでオリジナルとは云えませんが、サブとして良く使うギターです。
サウンドは素直なストラトらしいもので、ピックアップの出力は弱くないのでコントロールし易いと思います。
アームの使い易さと軽さは特筆すべきもので、色々なタイプのアームを使ってきた中で、これが最高の出来です。
フェンダージャパンのスクワイヤにも2点留めのものが有りますが、調整しても、これと同じようにはなりません。
しかし、販売時の調整ではなんだか不安定な調整になっており、ちゃんと使えるかどうか全くわからない出荷状態で販売されていますので、その場での判断はできません。
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これは、大きな仕事が終わった時に自分への御褒美として買おうと思い
御茶ノ水の黒澤楽器で一番派手なギターを選びました。
サウンドはヌケが悪く、ハムバッカーもパワーもイマイチでこれは参りました。
洒落で使うにしても困ったものです。
買ってから一度も弦の交換をしていないので、今となっては印象は薄れていますが、誰か交換してくれないかなあ。
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2013年11月25日
第3弾は、Bill Lawrence BLIII です。
ビルローレンスはモリダイラ楽器のエレキギターのなかのひとつのブランドで、ビルローレンスと云う有名なクラフトマンの名前をブランド名にして、彼のピックアップを使用した製品を開発してました。
メインはテレキャスターのコピーモデルが多く出来も非常に良い為、ロイブキャナンが使っているところを見た事があります。
このギターは、かなり作りが良く材料も製造技術もレベルが高いですね。
ピックアップはL-250×2,L-500×1の、リアがハムバッキングです。
トレモロアームはシンクロに似ていますが、2点留めで安定した操作ができます。
サウンドにはかなり個性が有り(ピックアップの特性なのですが)L-500は特に鼻が詰まったかの様なサウンドなのですが、パワーもそれなりに在ります。
このマイクは大きな音を出してもハウリングもしずらく何となく完全なプロ仕様っぽい印象ですね。
このギターは、本当に実践的な楽器です。
BL‐IIIが販売される頃は、丁度ストラトのオールドタイプがもてはやされている時期でいろんなメーカーがなるべく。オリジナルのストラトに近付けようとしている時期だったと思います。
TOKAY、ナビゲーター、フェルナンデス、グレコ、もれなく、そういったモデルを制作していました。
しかし、Bill Lawrence は、オールドタイプのストラトの問題点を解決した上でオリジナリティを出し、実際に仕事で使う様な場合の信頼性を出来うる限り高いレベルでまとめていると思います。
ジャンボフレット、トレモロアーム、ピックアップ、ボリュームノブ、そして木材、演奏性やチューニングの狂い等も解決すべく、全てに考察がありますし、それに対する答えがあります。
良く出来ている1本です。
続きを読む第2弾は、GRECO GOⅡ750です。
1979年頃のGRECOのオリジナルギター
シングルコイル3発で、アーム付き、そして、何といっても大きな特徴はスルーネック構造で
ネックの材料がボディエンドまで真っ直ぐに繋がっており、ボディはそれに貼り付けるようにして作られています。
少し前に流行った、アレンビックの構造を使い、国内ではなかなか育たないオリジナルギターに大きな一石を投じた製品だと云えるでしょう。
やはり、一番の特徴は木材の加工技術の美しさと云う事でしょうね。
サウンドの特徴はやはりピックアップにあり、ストラト等よりもサイズが大きくパワーもあるのに硬く高音域が良く出るマイクです。
ネックの構造によってサスティンが伸びそうな気がしたものでしたが、デタッチャブルタイプのものやセットネックのモノとの違いは感じられません。
TSヴィブラートと云われるアームが付いていますが、ストラトなどと比べるとアップダウンの効き幅が少なく、ボリュームの位置に少々被る為、本当にヴィブラート用と云う事だと思われます。
しかし、チューニングの狂いも少なくアームの接合部がブリッジのセンター部分に在りますのでバランスが取れています。
しかし、もう少しストロークがあったらなあと思える部分ですね。
相変わらずコピー製品丸出しの楽器ばかりの現在のエレキギター産業ですが、振り返って見直してもらいたいモノだと思います。
実際には非常に生産効率も悪くコストパフォーマンスの悪いものかもしれませんが、そこではなくオリジナルの製品を作ると云うスピリットに意義を感じます。
いつになってもストラト、レスポール、テレキャスのコピーばっかり作っていて恥ずかしくないのでしょうか?
ピックアップもアームもSWも全部在りもので、オリジナルを気取っていても何の意味もなくおかしなシェイプのギターとか、それ作って飯食ってるのが恥ずかしいと思わないのでしょうか?
このギターには、そう思わせるような迫力さえ感じます。
2013年11月24日
紹介する第1弾はOrpheum Imperator Style Aです。
これは古いピックギターで、1930年代の製品です。
古いものなのでネックにトラスロッドは仕込まれていません。
ネックはかなり太めではありますが、三角ネックの形状によって、弾き易さをスポイルする事を抑えています。
サウンドは枯れていると云いたいところですが、ビックリするほど元気で反応が素早く立ち上がりの良い印象です。
流石に80年以上経っている為、木材の結晶化がかなり進んで居るようです。
これくらいになると、湿度や水等を吸い込まない様な状態になってきますので、却って扱いは楽になります。
しかし、何か強い衝撃があった場合には折れるとかではなく、ガラスが割れるように粉々になりますので、衝撃には注意が必要です。
フロント側を弾くと甘く太めのサウンド、リアはガリっとしたブルージーなサウンドですが、サイドとバックがメイプルの楽器に感じる薄っぺらさの残るアタック感は感じられません。
フレットはかなり低く感じますが、ギブソンL-48や古いストラトと比べるとそれほど低くはないようです。
コードでもソロでもコントロールが効くサウンドで、弾き方で太い音や軽めのクリーンな音も弾き方次第ですね。
やはり音の立ち上がりが早い分コントロールし易い気はします。
アコースティックはやはり時間が経ったモノが
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